【セルフインタビュー】あさはかな夢みし(藤原道長編)
藤原道長(2巻)
ーーええと……
瀧波:いや、別に史実とかじゃないんで。マッチョは。
ーーなんでマッチョにしたんですか?
瀧波:私の趣味ですね。
ーー瀧波さん、とても自由ですね。
瀧波:ちなみに、これも道長です。
いなば(女装道長)
ーーなぜ……。
瀧波:道長が女装する理由は、本編を読んでもらえるとよいかと。
ーーこれも史実じゃないんですよね?
瀧波:はい、創作です。
ーーやはりこの設定も趣味で?
瀧波:それについては、ちゃんとわけがあるんですよ。
ーーとは?
瀧波:平安貴族って、なかなか男女がいっしょになって話したりしないんですよ。身分が違うとなおさら。
ーー女の人は人前に出ないし、見られそうな時は顔を隠すくらいですもんね。
瀧波:そうなんです。だけどせっかくの平安漫画だから、夢子と道長を絡ませたくて。
ーー有名人が出てきたら読者も「おっ」と思いますしね。
瀧波:はい。でも、夢子が道長のいるところにズカズカ入っていくのは難しいだろうなと。道長から夢子のほうに寄っていくにはどうしたら…と考えた結果、そんなことになったんです。
トークに参加するいなば(女装道長)
ーー溶け込んでる!
瀧波:マッチョも、着物だとけっこう隠せてよかったです。
ーーマッチョにする必要はなかったのでは…。しかし道長をこんなにいじって大丈夫ですか?怒られませんか?
瀧波:でも道長って、すごく人間味ある人だったみたいですよ。すごく怒りっぽいかと思えば涙もろかったり、パワフルなのにやたら気弱になったり。
ーー極端なタイプなのかもですね。
瀧波:そう、極端なところがあるんだったら、急に筋トレに目覚めてマッチョになったり、女装にどっぷりはまったりする可能性もあるかなって。
ーーたしかに!
瀧波:まあ最初は、とっかかりを作るための女装設定だったんですが、これが面白いことに、必然になっていくんですよね。
ーーというと?
瀧波:女装道長なくして、この結末はなかった!というくらいに、です。気になる方は、ぜひ『あさはかな夢みし』全3巻を読んでみてください!
ーー突然宣伝になりましたね。
瀧波:ぶっちゃけ、このセルフインタビュー自体が宣伝ですから。
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